海外旅行気分になれるおすすめの小説5選!『あの空の下で』ほか

小説は自分が行ったことのない世界に連れていってくれる素敵な道具です。
今回は海外旅行に行った気分になれるおすすめの小説5選をご紹介していきます。




海外旅行気分|世界を旅行したくなる小説

『あの空の下で 』吉田修一

 引用元:amazon.co.jp

ふと飛行機の座席に腰をかけると前の座席に差し込んである冊子が気になることはありませんか。冊子には旅の情報やお土産、ちょっとした特集が掲載してあることが多いですよね。この本はそんな冊子の一つであるANAの機内誌『翼の王国』で連載されていた作品をまとめた一冊です。この本には短編小説12編と海外6都市訪問の短い紀行文がまとめてあります。

この本の良いところは短い話がいくつも入っているので思いついたときにパッと読みはじめ、その物語を読み切ることができます。初めて乗った飛行機で兄の無事を祈った「願い事」、アメリカ旅行の途中で友人と喧嘩し別行動となった「踊る大紐育」、11歳年下の恋人と香港を歩く「恋する惑星」などが書かれています。

読んでいると、旅に出た時のワクワク感やドキドキ感が思い出されます。「旅先で見つける普通というのは、なぜこんなにも愛おしいのか」というワードが自分の中で深い共感を呼び、忘れられません。文体もそこまで難しくないので気負わず読むことができますよ。



『サラバ!』西加奈子

 引用元:amazon.co.jp

幼い頃、海外転勤がある家族の元に生まれた子に憧れを抱いたことはありませんか?『サラバ!』を読めば、そんな憧れの海外転勤族の子の気持ちになれるます。海外旅行気分も味わえますがどちらかというと海外生活を体験している気分になれる本です。

この本はフィクションですが、実際に著者である西加奈子さんが幼少期にイランに住んでいた経験を元に、実体験も踏まえて書いているのだろうなと感じる場面が幾度となく出てきます。それほど描写が鮮明で細かく書かれていのです。そんなシーンに触れると、もし自分が海外に拠点を置いて生活したらこんな感じだろうかと妄想を搔き立てられます。
その実体験を生きているのが特に伺えるのが、中東暮らし「あるある」。イランからエジプトに家族で移り住んで経験したあるあるが思わず「ふふふ」と笑ってしまうように面白おかしく描かれています。主人公が家族のいざこざやあらゆる問題に振り回され、物、人、場所との別れを繰り返しながらも成長していく姿を見届けることが出来ます。笑いあり涙ありの心温まる物語になっています。計3巻あり、最初はヘビーだと感じましたが、気付いたら一気に読んでしまっていました。



海外旅行気分|旅をテーマにした小説~グルメ編~

『ときどき旅に出るカフェ』近藤史恵

 引用元:amazon.co.jp

『ときどき旅に出るカフェ』は主人公がカフェを通じて世界各国のスイーツを味わう生活を始める物語となっています。
この本の魅力は主人公にどことなく親近感を持てることです。主人公はずっと同じ会社に勤め、仕事に追われる日々を送りながらも休日は気ままな独身生活を謳歌しています。
ひょんなことから休日の買い物帰りに、近所にかつての同僚が営む「旅に出られるカフェ」というコンセプトの小さなカフェを見つけます。そのカフェで常連客と共に、初めて見るものばかりの世界のスイーツを食べながら旅行気分を味わっていくのです。

こちらも10個の物語を集めた短編小説なので手軽に読み進めることができます。
フィンランドの「苺のスープ」、ドイツの「ロシア風ツップフクーヘン」、ハンガリーの「ドボシュトルタ」、ポルトガルの「セラドゥーラ」、トルコの「バクラヴァ」 。
見たことも聞いたこともないスイーツが登場するたびに途中でどんなスイーツなのが調べてしまいました。調べるとより鮮明にスイーツを想像でき、物語に入り込むことができるのでこんな楽しみ方もおすすめです。一つ話を読み終わるとスイーツを片手にホッと一息つきたくなります。



『彼女のこんだて帖』角田 光代

 引用元:amazon.co.jp

『彼女のこんだて帖』は料理にまつわる全15話の短編小説集です。ただ全ての物語が何かしらで繋がっており、伏線となっています。
中でも私がお気に入りなのが「食卓旅行 タイ編」。
毎月一回決まって海外旅行をするかのうように海外のグルメを楽しむ主人公が描かれています。ロシア、ギリシャ、メキシコ、そして今回はタイ。春雨サラダ、パッタイ、タイ風オムレツ、シンハービールを味わう主人公を見ていると、 食卓の上ならどこにだって気軽にいけてしまうことを改めて気付かされます。読みながら、「自分ならこの国に行きたいな」、「あの国にはどんなグルメがあるかな」と想像がどんどん膨らんできます。

巻末に写真付きレシピも付いているのもこの本の魅力です。物語に登場した料理を再現できます。読んでよし、作ってよし、食べてよしの今までの本とは毛色の違う新しい一冊です。



海外旅行気分|旅本を求める女子へ

『スーツケースの半分は』 近藤史恵

 引用元:amazon.co.jp

まず表紙を見て心惹かれた一冊。真っ青なスーツケースが4人の女性の手を渡り、物語を紡ぎます。最初に登場する主人公は三十歳を目前にした女性。フリーマーケットで見つけた青いスーツケースに心を奪われて衝動買いをするところから物語が始まります。この本はスーツケースを手にする4人の女性一人一人にフォーカスした短編小説が集まって一つの物語となっています。短編小説ではありますが一つ一つどこかしら関連があり、繋がっています。

世界中を旅するうちに、そのスーツケースは“幸運のスーツケース”と呼ばれるまでに。この本を読めばスーツケースと一緒に世界中を旅する気分が味わえます。また、4人の女性のそれぞれの悩みや心情を追いながら、旅に出る際の不安や高揚に寄り添っていると、まるで自分もしくは友人の話を聞いているような親近感が生まれます。ぜひ旅本を求める全女性におすすめしたい本です。



いかがだったでしょうか。
気になる本は見つかりましたか?本を読みながらお香やアロマオイルを炊いたり、チャイティーやタピオカミルクティーなどその国ならではの飲み物を準備して読書するのも、さらに海外旅行気分になれるのでおすすめです。ぜひ小説の世界で海外旅行気分に浸ってみてくださいね!

執筆:ライターSさん



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